華やかな世界のイメージがあるキャバクラは、様々なお客様の心の拠り所になっています。
夜の世界に興味がある方、キャバクラなどで働いている人の中には、独立してキャバクラの開業・経営をしたいと考える人もいらっしゃるかもしれません。
今回はキャバクラの魅力と開業・経営のポイントをご紹介します。
キャバクラとは?
キャバクラとは、お客様に接客や会話を提供するお店のことを指します。
お客様は洗練された雰囲気や空間の中で美しい女性たちとお酒を楽しみながら会話を楽しむことができます。
キャバクラの魅力とは?
キャバクラにはそこでしか体感できないたくさんの魅力があります。
- キレイで美しい女性たちと飲食を楽しめる
- 洗練された雰囲気や空間で女性たちと会話を楽しめる
- 推しのキャバクラ嬢を応援することができる
- とにかく盛り上がれて楽しい
キャバクラの魅力は、人と空間で作り出された華やかさと、非日常感にあるのかもしれませんね。
<ポイント>
「夜だけじゃない!朝キャバや昼キャバとは?
朝キャバや昼キャバは、営業時間が夜ではないキャバクラのことです。
- 朝キャバ:朝~お昼過ぎ頃までの営業
- 昼キャバ:お昼~夕方までの営業
夜に事情があって働けなかったり、お子さんがいる女の子も働いているため、子育ての相談や子供の成長を一緒に話し合えることも!
昼キャバ・朝キャバならではの魅力の一つと言えますね。
キャバクラを開業する際のポイント
ポイント1、お店のコンセプトは明確に!
どんなお店にしたいか?どんな空間でお客様に楽しんでいただきたいか?を決めておくことは、お店づくりに非常に大切です。
コンセプトの立て方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
お店のコンセプトを考えるなら「コンセプトシート」がおすすめ!
事前に考えておくべきポイントがまとめられているので、空白を記入するだけでカンタンに整理できます!
ポイント2、お店のエリアや客層を意識!
お店に来てくれる顧客層のイメージを明確にしておくことが大切です。年齢層と職業層の両方で考えましょう。
ワイワイと楽しく騒げるお店か、静かにゆっくり話せるお店か、団体客向け・個人客向けか、なども検討が必要です。
そのエリア全体の客層や、周囲のお店の傾向なども考慮して、どんなお客様向けのお店にしたいかを考えましょう。
ポイント3、キャバクラは内装も重要!
キャバクラと言えば、「キャバクラ嬢+洗練された雰囲気や空間」です。
内装が派手なお店やシックな雰囲気のお店もあります。
お客様にとっては、華やかな世界=キャバクラ店内の第一印象が良いに越したことはありません。
内装もコンセプトの一部として妥協せずに考える必要がありますよ。
キャバクラの開業に必要な資金
開業資金の総額は、1,000万円~2,000万円が相場になります。(開業地域によってはもう少し資金を抑えることもできます)
キャバクラの魅力の一つは、「洗練された雰囲気の店内」です。内装もこだわりを持った店舗が多く、内装にも多額の資金が必要になる場合もあります。
なお、安い物件を探すことで、もう少し費用を抑えることもできますが、かなりの金額が必要になることに違いはありません。
<ポイント>
「開業資金は「設備資金」と「運営資金」に分けられます。
●設備資金
設備資金とは開業するまでに必要な資金のことを指します。
例)費用内訳(家賃を30万円とした場合の諸経費)
・物件の取得費用:300~500万円
・内外装工事費、厨房設備、空調、テーブルやソファなど:50~300万円
・宣伝費用や求人費用など:30~100万円
●運営資金
運転資金とは、開業してから必要な資金(会社が事業を続けていくうえで必要な資金)のことです。
開業してからすぐに経営が軌道にのることは難しいため、軌道にのるまではこの運転資金を活用します。
・人件費(キャバクラ嬢とスタッフの給料)
・家賃
・水道光熱費
・カラオケ、POSレジ
・設備のメンテナンス費用など
開業時の運営資金は3か月分程度を目安として用意しておくのが良いでしょう。
ここからは、キャバクラを開業する際に必要な資格と申請をご紹介します。
キャバクラの開業に必要な資金
キャバクラの開業に必要な資格と申請
キャバクラを開業する場合、法律で定められた要件を満たし、行政手続きの手順に則って営業許可を申請する必要があります。
必要な資格の取得や許可を申請せずに開業すると、違法な営業となるため、必ず資格の取得や許可を申請しましょう。
<ポイント>
資格の取得や申請には時間がかかるため、早めに準備を行いましょう。
資格
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
申請
- 風俗営業許可の申請
- 飲食店営業許可
資格
1、食品衛生責任者
食品衛生責任者は、食品を扱う施設で食中毒などを発生させないように、食品衛生法に則って管理運営を行う責任者としての資格です。
食品を扱う施設の場合、営業許可を申請する店舗1店舗ごとに、1名以上の責任者を置く必要があります。
なお、キャバクラではお酒やおつまみを提供するため、食品衛生責任者の資格保持者が必須です。
<ポイント>
各都道府県の食品衛生協会が開催する養成講習を受講すれば、どなたでも取得することができますよ。
なお、調理師や栄養士、食品衛生管理者などの免許・資格をすでに持っている人は、受講が免除されます。
2、防火管理者
防火管理者は、管理する施設の消防計画を作成し、防火対策の責任を負う役割を持ちます。
施設の規模にかかわらず管理者として登録できる「甲種」と、小規模な施設のみで管理者となれる「乙種」があります。
申請
1、風俗営業許可の申請
キャバクラは、「接待飲食店営業」の1号営業(社交飲食店)に分類されるため、管轄の警察署から営業許可を得る必要があります。必ず申請しましょう。
2、飲食店営業許可
お酒やおつまみを提供するキャバクラでは、飲食店営業許可も必要です。飲食店営業許可は、管轄の保健所へ申請しましょう。
<ポイント>
店舗の内装工事を行う場合は、着工前に設計図などを持参して、飲食店営業許可における必要条件を満たしているかを確認しましょう。
<注意>
保健所に営業許可を申請してから許可が下りるまでには、施設が条件を満たしているかを確認する検査が入るため、数週間以上かかるケースが多くあります。
また、営業許可には期限が定められており、満了日の1カ月前までには更新手続きが必要です。
ここからはキャバクラ経営を成功させるポイント3選をご紹介します。
キャバクラ経営を成功させるポイント3選!
- お店の看板!キャバクラ嬢とスタッフにこだわる
- 競合キャバクラとの差別化を考える
- 宣伝・広告に注力
1、お店の看板!キャバクラ嬢とスタッフこだわる
キャバクラでお客様の接客をするのはキャバクラ嬢です。
お客様はキャバクラ嬢を目当てに来店されるため、キャバクラ嬢の質は非常に大切になり、お店の売上にも直結してきます。
キャバクラ嬢の人物や雰囲気、お店のコンセプトに合うキャバクラ嬢を採用することが重要です。
また、男性スタッフ(一般的に「ボーイ」「黒服」と呼ばれます)の採用も非常に大切なポイントになります。
キャバクラで働く男性スタッフは、お客様からのクレーム対応や酔っ払ってしまって態度に問題のあるお客様の対応を任されることも少なくありません。
女性スタッフだけですと、ついつい態度が大きくなってしまうという男性のお客様も中にはいらっしゃいます。
そのようなお客様に対しても柔軟に対応できる責任感や正義感の強い男性スタッフを採用することが重要です。
<ポイント>
①キャバクラ嬢・スタッフの教育に注力!
お客様はキャバクラ嬢と店舗のサービスを目的に来店されるため、「人材」が非常に重要です。
そのため、求人広告や採用後の教育にしっかり資金を使えるようにしておくことが大切です。
②キャバクラ嬢やスタッフへの待遇も重要!
一緒に働いてくれるキャバクラ嬢やスタッフへの給与や労働条件なども良いものにしましょう。
お店の売り上げを作り出すモチベ-ションの維持には待遇面が優れていることが非常に重要ですよ。
2、競合店との差別化を考える
競合店が多い繁華街にキャバクラを出店する場合、他店との差別化をしっかり行うことが非常に重要です。
競合店はどんなサービスやイベントを行っているのか、お客様はどんなサービスを求めてご自身のお店へ来店してくれるのかなど、しっかりとリサーチしましょう。
そして、どのような顧客層にターゲットを絞って集客するのかを考え、自身のキャバクラのオリジナルな特徴を打ち出し、競合店との差別化を図りましょう。
3、宣伝・広告に注力
宣伝・広告にしっかり注力することが重要です。
特に最近ではSNSを活用した集客に力をいれている店舗も多いため、欠かせない集客ツールの一つと言えるでしょう。
夜のお店の集客はこちらの記事でもご紹介しています。是非参考にしてみてくださいね。
今回のまとめ
キャバクラとは、お客様に接客や会話を提供するお店のことを指します。
●キャバクラの魅力
- キレイで美しい女性たちと飲食を楽しめる
- 洗練された雰囲気や空間で女性たちと会話を楽しめる
- 推しのキャバクラ嬢を応援することができる
- とにかく盛り上がれて楽しい
<ポイント>
夜だけじゃない!朝キャバや昼キャバも楽しめる!
●キャバクラを開業のする際のポイント
- ポイント1、お店のコンセプトは明確に!
- ポイント2、お店のエリアや客層を意識!
- ポイント3、キャバクラは内装も重要!
●キャバクラの開業に必要な資金
開業資金の総額は、1,000万円~2,000万円程度が相場。
<ポイント>
開業資金は「設備資金」と「運営資金」の二つ。
・設備資金
設備資金とは開業するまでに必要な資金のこと。
・運営資金
運転資金とは、開業してから必要な資金(会社が事業を続けていくうえで必要な資金)のこと。
●キャバクラの開業に必要な資格と申請
資格
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
申請
- 風俗営業許可の申請
- 飲食店営業許可
<ポイント>
●キャバクラ経営を成功させるポイント
- お店の看板!キャバクラ嬢とスタッフにこだわる
- 競合キャバクラとの差別化を考える
- 宣伝・広告に注力
今回はキャバクラの魅力と開業・経営のチェックポイントをご紹介しました。
華やかな夜の世界を作り出すキャバクラは、男性ファンだけではなく、女性ファンも多く、魅力の詰まった空間を提供してくれています。
たくさんの方々に愛されるお店づくりの参考にされてください。
書いた人:ナイト店舗開業支援事務局
こうご:主に記事・イラスト担当。20代に夜の飲食店の楽しさを知り、ディープな世界観に魅了される。
荒木・原・板東:ナイト市場のカラオケ提案を最前線で行い、カラオケナイト市場のいろはを知り尽くした猛者達。その経験・知恵を記事に落とし込み、生きた記事を生み出せる源になっている。