みなさまは「コンセプトバー」という言葉をご存じですか?
バーでお酒を楽しむことだけではなく、お店がそれぞれ掲げている「コンセプト」に沿って様々なテーマを持って楽しい空間を提供してくれます。
今回は今流行の「コンセプトバー」に注目してみましょう!
コンセプトバーとは?
「コンセプトバー」とは、「特定のテーマを取り入れて全面に押し出すことで、他のバーとの差別化が図られたバー」のことです。
ガールズバーなど女の子がバーテンダーのお店もたくさんありますし、ここ最近では、様々なコンセプトバーが全国に続々と出店しており、体験型のものや、ショータイムのあるものまで多種多様です。
どんなお店がある?
●プラネタリウムバー
店内では天井を見上げれば、満天の星空が広がるバーなんて素敵ですよね。
12星座をイメージしたカクテルや、宇宙食カレーなんかも頂くことができるお店も。
とってもロマンチックなので、誕生日や記念日にぴったりですよ!
●駄菓子バー
ワンコインでお店にある駄菓子が食べ放題なんて夢のようなお店も!
懐かしい駄菓子がたくさんの店内は思わず子供のころを思い出します。
フードメニューには給食の揚げパンやソフト麺、ドリンクメニューにはおもしろカクテルや昔懐かしいホッピーなどもそろっているお店があるようです。
幼きあの頃の思い出を話しながら、楽しめそうですね!
●ガールズバー
女の子がバーテンダーのお店です。お店のカウンター越しに女の子とお客さんがお酒とともに会話を楽しめる場所です。
キャストの女の子は、お店の制服やドレスを着ているお店もあれば、私服のお店もあります。
年に何度かイベントを開催し、ハロウィン・パジャマ・スーツ・JKなど特別感もあふれる企画をしているお店もあるんだとか。
女の子との会話でいつものお酒もさらに美味しく感じられそうですね!
●カラオケバー
カラオケバーには音楽好きの男女が集まります。
年齢層は20代から40代まで比較的若い人たちが集まる店が多いようです。
全くの初対面の人と同じアーティストが好きということで盛り上がったり、アーティスト縛りでカラオケを歌い合ったりなどカラオケバーでは日々新しい出会いが繰り返されている模様。
この他にもたくさんのコンセプトを持った、楽しい空間を提供してくれるお店がありますよ!
どのようにコンセプトを立てれば良い?
まず「どんなお店にしたいか?」はコンセプトバー以外のお店でも考える点ではありますが、コンセプトバーの特長の1つは「非日常感」があげられます。
『お店』と『何か意外な組み合わせ』で空間演出をする傾向があり、いわゆる「とんがった」コンセプトを掲げているお店が多いです。
お客様がどのような空間や演出で楽しめるのか、を意識してコンセプトを立ててみましょう。
・お客様を楽しませるポイント
来店してくれたお客様を、どのようにして楽しませるかはとても重要なポイントです。
お客様はどのような『非日常感』を求めているのかをしっかりキャッチしていく必要があります。
《ポイント》
●スタッフの”接客”を楽しむ
お店のスタッフの会話や接客でお客様を楽しませることもコンセプトとしては非常に大切です。
お気に入りのスタッフを目的に、お店に何度も来店してくれるリピーターになる可能性も。
例:ガールズバー/女装男子バー
スタッフだけではなく、ペンギンなどの動物がいるお店まで。動物好きのお客様の心を鷲掴みしてしまうようなお店もありますよ!
●店内の”内装”を楽しむ
内装そのものが別世界のようになっているコンセプトバーもあります。普通のお店では体験できない特殊な世界が楽しめるお店です。
この場合、提供する飲食がお店の世界観に合うようにこだわっているお店も多いですよ。
来店されるお客様の中には、InstagramなどのSNSで発信して拡散してくれる方もいますので、魅力的な空間と飲食がセットで楽しめるような演出がおススメです。
例:店内が魔法の国のような内装/小・中学校のような内装/お化け屋敷のような内装/大型の水槽があり水族館のような内装
●体験型でお客さんが”体験”を楽しむ
店内の内装は普通のバーでも、『お客さんの体験』を打ち出しているお店も多くなりました。
特になかなか普段は経験できないような体験に触れることで『非日常感』を生み出しているお店が多いようです。
例:店内で釣った魚を食べれる/シーシャを体験できる/マジックを見たり教えてもらえる/店内で卓球ができる
・独りよがりはNG!お客様のニーズにマッチすることが重要!
『非日常感』『とがった企画』がコンセプトバーの特長の1つではありますが、混ぜるな危険!混ぜすぎ危険!です。
お店側で「あれも、これも」と面白いと感じるコンセプトを次々に採用することは控えた方が良いでしょう。
コンセプトバーに来るお客様は『ある特定の空間・世界観』や『特定の演出』を楽しみに来店されます。
1つのコンセプトを掲げたら、徹底的にそのコンセプトの色合いを強めていく、つまり統一感を出していくことが重要と言えます。
あくまでお客様が求めている『ニーズ』にマッチするコンセプトを立てていきましょう。
・限定イベント企画で意外性のあるアプローチも可能!
お店の方針の軸であるコンセプトは混ぜすぎ危険、とお伝えしました。
ですが、時には限定イベントとして企画をするもよし!です。
若干お店のコンセプトと外れた企画内容でも、意外性を感じてリピーターだけではなく、新規顧客の来店の可能性も生まれます。
季節にあったイベント企画がまずは実施しやすいかもしれませんね。
例:夏祭りとして縁日開催/クリスマスなどにスタッフの衣装が変わる
・コンセプトバーならでは?!お客さん同士の強い繋がりが生まれることも
コンセプトバーの強みは『共通の趣味趣向のお客様が集う傾向が強いこと』です。
はじめは『お店に行って楽しむこと』が目的だったお客様が、リピーターになると、同じように通い続けている他のお客様に遭遇することもしばしば出てくるようです。
そこから発展し、お客様同士の繋がりが生まれることから、お店に行く目的が『あのお客様に会うため』に変わることで、よりリピートしていただける可能性があります。
お客様同士の繋がりを生み出しやすい点も特定のコンセプトを掲げたお店ならではの特長ですね。
今回のまとめ
コンセプトバーとは、『特定のテーマを取り入れて全面に押し出すことで、他のバーとの差別化が図られたバー』のこと。
①コンセプトバーの特長は『非日常感』
②コンセプトの立て方は多種多様。お客様がどのような空間や演出で楽しめるのか、を意識してコンセプト立てをする
③独りよがりはNG!お客様のニーズにマッチすることが重要
④限定イベント企画でお店のコンセプトとは違う意外性で更にインパクトを生み出す
⑤共通の趣味趣向が集まりやすいため、お客さん同士の強い繋がりが生まれることも
このようにコンセプトバーは様々なアプローチで生み出すことができます。
「こんなお店があったらきっと楽しい!」というワクワク感を感じながら、コンセプトを立ててみましょう。
実際にお店ができたときの感動は計り知れませんね。
今回は今流行のコンセプトバーの魅力と、これからお店を始めるときのコンセプトの立てるときのポイントを具体的にお伝えしました。
是非いろいろなお店に触れながら、ご自身のお店のコンセプトについて考えてみましょう!
そしてご自身のワクワクを実現させて、たくさんのお客様に体感していただきましょう!
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書いた人:ナイト店舗開業支援事務局
こうご:主に記事・イラスト担当。20代に夜の飲食店の楽しさを知り、ディープな世界観に魅了される。
荒木・原:ナイト市場のカラオケ提案を最前線で行い、カラオケナイト市場のいろはを知り尽くした猛者達。その経験・知恵を記事に落とし込み、生きた記事を生み出せる源になっている。