カラオケ導入店舗様必見！2025年風営法改正を分かりやすく解説

主な改正内容のポイント

1.接待飲食営業に係る遵守事項の追加

今回の改正は特にテレビやネットでも大々的に取り上げられていたので既にご存知の方もいらっしゃると思います。近年トラブルの原因の一つになっていた、お客様に対して特別な関係性があることを装う営業手法などが明確に規制されました。

・料金について事実に相違する説明やお客様を誤解させるような説明をすること
・お客様の恋愛感情につけ込んだ飲食等の要求をすること
・お客様が注文していない飲食等の提供をすること

 後ほど詳しく記載する「広告」の表記に加え、キャストやホスト、ボーイなどナイトマーケットで働かれている従業員の方の話す内容・説明する内容が規制対象になる可能性があります。接客をする上で大切なトークスキルが規制されてしまいますが、日々気を付けながら営業していきましょう。

2.接待飲食営業に係る禁止行為の追加

お客様への威迫によって高額の売掛金支払を迫り、返済のために売春やAV出演等の要求を行うことも禁止されました。違反者には罰則も設けられています。この違反者はお店や従業員個人にも罰則が科せられるものとなります。

3.無許可営業等に対する罰則の強化

無許可営業者等に対する罰則が大幅に強化されました。個人・法人でそれぞれ罰則が異なります。未だに一部の業態では無許可での営業が横行しているのを受けての判断だと思われます。

＜個人＞
改正前：2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金
改正後：5年以下の拘禁刑若しくは1,000万円以下の罰金

＜法人＞
改正前：200万円以下の罰金
改正後：3億円以下の罰金

法人は特に罰金の上限額が大幅に引き上げられ、摘発された場合対応が困難になる可能性が高いです。今一度届出の確認や営業形態の見直しを行ってみてください。
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広告規制

皆さんが当たり前に目にする広告についても厳しい規制が入りました。お店のブランドや価値を表現するために活用されていた広告が、過度な競争意識を生じさせ、先に記述した売春やAV出演などの要因になるとして下記の内容が現在禁止となっています。

＜禁止内容＞
・売上高の表記
・ランキング表示（No.1やトップなど）
・役職や称号の誇示
・煽る表現

売上高やランキングなどの数字として表現できるもののみならず、役職や煽るようなキャッチコピーも禁止となっているので注意したいですね。また広告は看板以外にもアドトラックや店内パネルといったOOH（＝屋外広告）だけではなくWEB広告、SNSも対象となります。SNSはお店のアカウントに加えキャスト個人のアカウントも規制対象となるので、キャスト・スタッフへの周知徹底が急務となります。
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2025年風営法改正で変わるナイトビジネスの広告規制を徹底解説

対応策

常に準備を行うことが大切です。まだ準備をされていない方は早めに着手しましょう。

＜準備ポイント＞
・接客マニュアルの更新
・スタッフへの法改正内容の周知徹底
・許可証や届出の再確認

何をすればいいか、何から始めればいいか分からない方は知見を持った行政書士などに相談する方法もあります。

今後罰則が科せられるかもしれない行為

「客待ち行為」も禁止に？！

2025年4月渋谷区にて「公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例」が改正されました。
既に禁止となっている客引き（＝声掛けをして自分たちの店に勧誘するなど）に加え、客待ち（＝料金プレートを持って道路で待ち受けるなど）が明確に禁止となりました。渋谷区のガールズバーなどではかなり大きな影響が生じています。

＜客待ち行為とは＞
・店舗前や周辺の路上で通行人に「いらっしゃいませ」「お疲れさまです」などと声をかける
・店のチラシやティッシュなどを配りながら来店を誘う
・店の料金システムやサービス内容を説明して勧誘する
・通行人の腕を軽く引いたり、進路を遮るような行為

また日本の繁華街の一つである渋谷区の今回の改正は全国に広がっていく可能性もあるので今後の動向に注意しましょう。

今回のまとめ

主な改正ポイント

お客様に対して特別な関係性があることを装う営業手法などが明確に規制。
＜準備ポイント＞
1.接待飲食営業に係る遵守事項の追加
2.接待飲食営業に係る禁止行為の追加
3.無許可営業等に対する罰則の強化

広告規制

過度な競争意識を生む表現が規制。
＜禁止内容＞
・売上高の表記
・ランキング表示（No.1やトップなど）
・役職や称号の誇示
・煽る表現

対応策

対策の講じ方が分からない場合は専門の行政書士へ相談する方法もあり。
＜準備ポイント＞
・接客マニュアルの更新
・スタッフへの法改正内容の周知徹底
・許可証や届出の再確認

今後罰則が科せられるかもしれない行為

渋谷区では客引き（＝声掛けをして自分たちの店に勧誘するなど）に加え、客待ち（＝料金プレートを持って道路で待ち受けるなど）が明確に禁止に。全国に広がっていく可能性もあるので今後の動向に注意。

今回の改正はナイトマーケットの事業者や従業員の方々に大きな影響がございます。今後もより厳しい内容や罰則になる可能性もあります。
改正内容を正しく理解し、早めの準備とリスクを回避して営業を続けていきましょう。