健康王国DX活用施設様ご紹介【介護老人保健施設 悠々亭 様】
健康王国DX ご活用施設インタビュー
はぁとふるグループ 介護老人保健施設 悠々亭【介護老人保健施設】
〒583-0875
大阪府羽曳野市樫山100-1
(左から)島田様、西田様、南舎様、渡邊様
施設について
はぁとふるグループ 介護老人保健施設 悠々亭- 介護老人保健施設 悠々亭の特徴は何ですか?
- 島田様:当施設は「超強化型老健施設(老健)」として、ご自宅へ帰るまたは次の施設様への入所までつなぐことを特に強化している施設です。そのため「動いてナンボ」という考え方で、専門的なリハビリテーションと日常生活の動作を基本とした生活リハビリの両輪で日々の支援を行っています。
利用者構成は要介護度が高い方が中心で、年齢も非常に高いです。2025年11月時点では85歳以上が施設全体の大半(約70%)を占めています。「他の施設では対応が難しい方が集まっているから高齢化しているのか」と聞かれることもありますが、必ずしもそういう理由ではなく新規のご相談の段階から80代後半以降の方は一定数おり、空き状況や受け入れタイミングなどからこの数字になっているのが実態です。
当施設は各階のフロアによって役割を設けており、例えば4階は長期滞在や方向性を検討されている方、3階は医療的なケアが必要な方、2階は介護比重が比較的小さい方という棲み分けです。ただし認知症の方はどのフロアにもいらっしゃいます。ご利用ケースも様々で「病院から当施設に移られてリハビリをしっかりと行い在宅復帰を目指す」場合や季節要因の期間限定の利用などもあります。
様々な環境の利用者様がいる中で「この方が最終的に自宅へ戻れるのか」「次の施設へつなぐのか」といった方向性を関係者と詰めながら、次の受け入れ先へつないでいく。結果として一定の回転(受け入れと退所)を保っているからこそ、現在のような利用者構成になっているのだと思います。 - はぁとふるグループとしての健康経営や介護予防への取り組み方針を教えてください
- 島田様:グループとして「動く」という言葉にとても敏感で、動かし方の工夫や利用者様が自主的に動けるようにしていくことを方針としています。もう少し詳しくお話すると、地域で介護予防として短期間、集中的に動いてもらい介護保険に頼らず生活できるようにする支援を市の委託事業として実施しています。
また施設ごとにも様々な取り組みがあり、悠々亭では介護予防の観点で介護度がこれ以上重たくならないよう、入所や通所でも「動く」を伝え、手伝う事で予防に取り組んでいます。Eudynamicsヴィゴラスでは地域へ出張し、体力測定や体操指導などを行い、要介護状態にならないための取り組みも行っています。
導入について
- 健康王国DXを検討したきっかけは何ですか?
- 島田様:
健康王国DXを初めて知ったのは、当グループの代表にJOYSOUNDの方からアプローチをしていただき「老健でどうか?」とお声かけいただき知ることが出来ました。
西田様: コロナ禍で施設スタッフがレクリエーションを行うことが難しくなったので、YouTubeを流して対応していました。コロナが5類となり再び体操やレクリエーションを施設スタッフが主体で行おうとしたのですが、数年ぶりの再開ということもあり「やり方が分からない」「慣れていない」「恥ずかしい」「内容を考えなければならない」といった声が多く上がったのも検討のきっかけになったのかもしれません。
- 健康王国DXの導入の決め手は何ですか?
- 島田様:
デモをしてみて「これは使えそうだ、導入したい」という現場からの声が上がったのが決め手です。
西田様: 特に完成度が高いと感じたのは「使いやすさ」でした。操作は一度覚えるとスムーズでタッチパネルも直感的に扱いやすい印象です。接続についてはマニュアルが必要な時もありますが、使用方法については一度説明すれば理解でき現場でもスムーズに活用できています。
グループ内の他の施設への展開
- 健康王国DXを他の施設にも展開した背景を教えてください
- 島田様:
「取り合い」になるほど反応が良く各フロアに1台ずつ欲しいという声が出る中で、一度現在の健康王国DXの使用状況を確認共有するためにグループ内の「はぁとふる学会」で発表を行いました。その際、介護職だけでなく病院側を含む多職種が興味を示したため介護エリアの運営会議の議題にも上がり、結果グループ内の様々な施設で活用されるようになりました。
病院の現場では回復期病棟や地域包括ケア病棟でのニーズが導入のきっかけです。病棟ではリハビリの実施時間が決まっており、それ以外の時間は病室で過ごすことが多いので、どうしても手持ち無沙汰な時間が生まれる一方人手を追加で割くのは難しい現実があります。職員の手を大きくかけずに身体を動かせるツールとして使えるという声が上がり導入しました。地域包括ケア病棟でも同様に空き時間を有効活用できる点が評価されています。
健康王国DXの楽しみ方
- 健康王国DXはどのようにご利用いただいていますか?
- 西田様:
4階の認知症ケアのフロアでは1日中健康王国DXを活用しています。10時の朝体操から14時のレクリエーションのように決められたプログラムで使用するのはもちろん、その合間に童謡や赤ちゃん・動物の映像を流して利用者様が落ち着いて過ごせる環境を整えています。認知症フロアには重度の方も多いので、テレビのニュースよりも健康王国DXのコンテンツの方がより集中して見てくれている気がしています。
その他にもBGMとしてカラオケのガイドボーカルを流したり、歌唱コンテンツを使用したりすることもあります。 - よく利用されるコンテンツはございますか?
- 西田様:
体操コンテンツ、動画、ガイドボーカルです。
- 体操コンテンツ 利用者様の状態に合わせてコンテンツを決めています。4階の利用者様は車椅子の方がほとんどなので座ったまま安全にできるコンテンツを中心としています。音への反応がすごく良いので、できるだけ知っている音楽に合わせて歌いながら取り組める体操を選ぶようにしています。
- 動画 赤ちゃんや動物の動画はバリエーションが多いので、その日の様子を見ながら選んでいます。童謡や演歌は再生履歴から選んでいます。一方で現場スタッフのテンションを上げる目的でJ-POPをかける日もあります。フロア全体の雰囲気を少し明るくしたい時にリズムやテンポを重視した曲をかけています。
- ガイドボーカル 1日のプログラムの隙間時間に流しています。現場スタッフが「歌いましょう」と呼びかけるというよりも、流しているうちに利用者様が自然に口ずさんだり、歌い出されたりすることが多いですね。
- 他の施設ではされていないような使い方はありますか?
- 西田様: 夜の時間帯にも健康王国DXを活用しています。夕食後は現場スタッフが手を取られる業務が多く発生する時間帯で、複数の対応を同時にこなしています。順番に利用者様の対応をしていますが、稀に食べ終わった利用者様が自分で車椅子を動かして部屋に戻ってしまうことがあります。それは転倒などの危険がある可能性があるので、できれば夕食後も待っていて欲しい気持ちがありました。そこで待つ時間を感じさせないために健康王国DXを活用するようになりました。 この時間帯は動画コンテンツよりも体操の反応が良く、「夜用の体操」プログラムを作って流しています。全員が参加している訳ではありませんが、映像が流れていることでフロアに留まってもらいやすくなりました。その間に現場スタッフ側は「この方を先にお部屋へ案内する/次はこの方」など、順番を組み立てて動いています。
腸活への取り組み
腸活を始めた経緯と目的
西田様:元々便秘で悩まれている利用者様が非常に多く、下剤や座薬を使用する対応を長年行ってきました。高齢者施設ではよくある状況です。また「便意を感じても訴えられない」「気付けずに失敗してしまう」といった不快な体験につながる場合もあり、これらの状況を改善できないかと考える中で運動をして自然排便を目指すことに着目し、腸活を取り組むようになりました。
渡邊様:腸活は長期療養フロアで行っています。短期のご利用者様では変化が分かりづらいと思ったので、比較的数年単位で利用者様の顔ぶれが大きくは変わらないフロアで現在も様子をみています。
腸活での健康王国DXの活用例
南舎様:腸活にも健康王国DXを活用しています。グループ内の「Eudynamicsヴィゴラス」には健康運動指導士やアスレティックトレーナーなどの専門職が在籍しています。その視点から腸の働きに関係する呼吸筋や体幹、インナーマッスルが刺激される健康王国コンテンツをピックアップしプログラムを組みました。一例ですが「呼吸を整えるトレーニング(ティッシュを活用)」やエンカサイズ「(初級編)みちのくひとり旅」です。腹式呼吸を中心とした体操や体幹を使うトレーニングなどを組み合わせて、10分程度で完結するプログラムにしています。利用者様が集中できる時間を加味して短い時間にしていますが、体操自体は基本的に毎日実施しています。他にも毎日専門職のスタッフが施設へ出向いて運動指導を行っています。
腸活の取り組み後の変化
西田様:現時点では十分に検証できていませんが、便の形状が「普通便」に近付いている方やまだ変化がみられない方もいる状況で、大きな変化はこれからという段階です。一方で想定していなかった別の効果も見られています。咳をする力が強くなった、口を窄めてティッシュを吹く動作がスムーズにできるようになったなど体幹や腹部の筋肉が使えるようになってきたと感じる場面があります。実際に「お腹が動いているのを意識しながら」ティッシュを使われる方もおられ、腸活以外の場面でも良い変化を感じています。
渡邊様:腸活体操がスタッフ・ご利用者様の双方に定着してきているとも実感しています。例えばティッシュを渡すとご利用者様がすぐに体操の準備に入られたり、スタッフもテレビに投影されている体操を見なくても実施できるようになっています。現場に根付いた取り組みになっていると思います。
導入の反響
- 導入後のスタッフ様の反響はどうでしたか?
- 西田様:現場スタッフ側の実感として一番大きいのは「スタッフが張り付かなくても場が成立する」時間が増えたことです。これまではレクリエーションの際、必ずスタッフが1名付き添う必要がありましたが健康王国DXを活用することで、常に1人が張り付かなくても良くなりました。
元々現場スタッフの皆で部屋に籠る方を減らそうと意識していたのでフロアに出てきてくれた人数が劇的に変化した訳ではありませんが、私たちが頑張って連れ出さなくても自然とフロアにいる時間が増えている変化は感じました。導入後の現場スタッフの負担は明らかに軽くなりました。 - 導入後のご利用者様の反響はどうでしたか?
- 西田様:これまであまり表情の変化が見られなかった方が赤ちゃんの映像を見て笑顔を見せるなど、導入前には見られなかった反応が見られるようになった点が印象的です。
健康王国DXの導入を検討されている方へ一言
島田様:悠々亭が大切にしている考えとして「動いて、食べて、泣いて笑って」というキーワードがあります。健康王国DXでは「動いて」と「泣いて笑って」の所で十分効果が発揮できるツールだと思います。現場では「本当に使いこなせるのか」「そこまでたどり着けるのか」と不安の声が出ることも多いかもしれません。私たちのグループは元々「動いてナンボ」という価値観を大切にしているので、その土台がある分受け入れやすさはあったのだと思います。悩んでいる施設があるなら、まずはデモをしてみるのが一番早いです。実際に見れば一発でイメージが湧くはずです。
西田様:私自身が認知症フロアを担当しているので、その立場からお伝えしたいです。一般的にグループホームや認知症型デイサービスなどに健康王国DXのようなツールを提案すると「認知症の方には機械は分からないから不要」と断念してしまう所も多いと思います。ですが現場で感じるのは、むしろ認知症だからこそ「落ち着ける環境づくり」のために、こうしたツールが役立つ場面があるということです。言い方や提案の仕方次第で「この方たちにこう活用できる」という説明は十分できると思います。
効果という点で一番感じたのはコンテンツが豊富だからこそ、その場に合うコンテンツを誰でも柔軟かつ無理なく選べるところです。何のコンテンツが施設で利用者様の中で効果があるのかはそれぞれ異なります。例えば自分が若い頃に流行った曲よりも、お孫さんに聞かせていた童謡の方が認知症になっても覚えているケースがあったりします。
また当施設ではできるだけ現場スタッフの目が届く場所で過ごしていただきたいので、食事をするフロアで日中の多くの時間を過ごしてもらっています。だからこそフロアの空間の中で何かできるかを大切にしています。もし同じ方針を持った施設であれば、健康王国DXは相性が良いはずです。
健康王国DXの導入前は基本的に人との関わりで業務を補ってきた部分が大きかったです。ただ、今回のように「場(フロア)全体でコンテンツを活かして、落ち着きや活動を支える」発想は運用が定着すれば効果が見えやすいと感じました。とはいえ導入当初は現場が慣れるまで多少パフォーマンスが落ちることはあり得ます。ですがその不安を越えて運用が定着した時に、最初の負担以上に「戻り」があるなら導入の価値は大きい。今回の健康王国DXの導入はまさにそれを実感できたケースでした。
介護老人保健施設 悠々亭様ありがとうございました!様々なシーンで健康王国DXが活躍しているお話をたくさん伺うことが出来ました。健康王国は「動いてナンボ」の考え方にぴったりのツールです。デモからでも大丈夫です!お気軽にお問い合わせください。